会話のバイブル「頭がいい人、悪い人の話し方」樋口裕一 を読んだ感想

「頭がいい人、悪い人の話し方」(PHP新書)樋口裕一 この本は、知性のある喋り方、知性を感じられない喋り方について書いた本である。 著者は小学生から社会人までを対象にした小論文・作文の指導をしている。文章指導についてはプロであるが、会話には苦手…

「最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常」二宮敦人 を読んだ感想

書評サイトHONZでオススメ本と評価されていたので読みました。本の帯を見ると、全国書店で売り上げ1位続出!と書いてあるので全国的にかなり売れているのだと思います。 読んでみた感想は、評判通り面白かったです。 本は、著者の奥様が藝大生という話から始…

ニートのための本「働かないアリに意義がある」長谷川英祐

「働かないアリに意義がある」(メディアファクトリー新書)長谷川英祐 この本は、ニート・無職を肯定する本です。 ただ、内容は人間の話ではなくアリの話です。 進化生物学者の長谷川英祐氏が、自身の研究を一般向けに解説した本です。 一般的にアリは働き…

「限界集落の真実」山下祐介 のまとめと感想

「限界集落の真実」(ちくま新書)山下祐介 一時期メディアで、「限界集落が危ない」とメディアが声高に叫んでいたのに、最近まったく聞かなくなった印象がありました。 限界集落は、本当のところどうなっているのか、気になったので読みました。 まとめると…

「10年後、生き残る理系の条件」竹内健 のまとめと感想

この本は、竹内健氏(中央大学教授 半導体メモリ・SSD・コンピュータシステム)の、エンジニア個人がどのように生き残っていくかを書いた本である。 気になった内容をまとめると、 世界で見ると半導体は成長産業である。 製造業では、人件費の高い日本はアジ…

「夜を乗り越える」又吉直樹 を読んだ感想

「火花」で芥川賞を受賞した又吉直樹氏が、幼少期から読んできた数々の本を通して、なぜ本を読むのか、文学の何がおもしろいのか、人間とは何かについて考えた本です。 私は、「火花」を読んでいないので、「火花」に関しては全くわかりませんが、又吉直樹氏…

「イン ザ・ミソスープ」村上龍 を読んだ感想

この本が、2ちゃんのまとめサイトで、怖い小説として挙げられていたのを覚えています。なので、きっと怖いだろうと思いながら読みました。 そしたら怖かった。 グロテスクな表現が出てくるのは、主に後半の一部だけですが、最初から最後まで恐怖心のようなも…

「若者離れ」電通若者研究部 を読んだ感想

この本は、大人達に向けて若者を解説する本です。今の若者を理解していない人に対して、理解してもらうために書かれています。 まず、本では「社会の若者離れ」を指摘しています。若者が思い通りに動いてくれないのは、そもそも、大人達が若者を向いていない…

「ゲノム編集とは何か」小林雅一 を読んだ感想

本書は、最近注目されている、クリスパー・キャス9(CRISPR-Cas9)というゲノム編集技術について書いたものである。 ゲノム編集とは、特定の遺伝子をピンポイントに操作することで、(聞き馴染みのある)遺伝子組み換えも、遺伝子の操作を行うが、特定の遺伝…

「想像力なき日本」村上隆 を読んだ感想

本書は、日本人の芸術家で1番の有名人と思われる、村上隆の書いたマネジメント論である。彼は、カイカイキキというアート集団の代表で、国内外で高い評価を得ている。そんな人が、何を考えて作品を創っているか知りたくて、読みました。 まず驚いたのが、カ…

「弱いつながり」東浩紀 が面白かったので感想を書きます

著者の東浩紀氏を、メディアで時々見かけていて、面白い人だと思っていました。なので、東浩紀氏の本を読んでみたいと思い、代表作である「動物化するポストモダン」を以前読んだことがあります。しかし、かなり難しくてあまりわかりませんでした。 それ以来…

「超闘 死刑囚伝」丸山友岐子 を読んだ感想

堀江貴文氏の「ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた そしたら意外に役立った」でオススメ本として紹介されていたので、読みました。 面白い本でした。 人を2人殺した孫斗八が、死刑を免れるために奮闘するノンフィクションで、とに…

「アリエナイ理科ノ教科書」を読んでみた

ー本書には過激な暴力表現、不謹慎な文言、差別的な記述、偏った思想がふんだんに含まれています。分別のないお子さまの手の届くところには置かないでください。ー 裏表紙には、こんなことが書いてあり、表面では骸骨が笑っている。こんな本はなかなかない。…

「巨大アートビジネスの裏側」石坂泰章 を読んだ感想

本書は、サザビーズジャパン前社長が、芸術の世界を解説する内容である。 本は初めに、最低落札価格約30億円ムンクの「叫び」のオークション風景から始まる。独特の緊張感の中、競りが始まり、値が上がっていく。最後にハンマーが振り下ろされ、落札が確定す…

「PLATONIC SEX」 飯島愛 を読んだ感想

本書は、人気タレントだった飯島愛氏の自伝的小説である。100万部以上売れたベストセラーとなっていて、映画、テレビドラマにもなっている。 躾の厳しい家庭で育った飯島愛氏は、毎日のように、習い事に追われていた。学習塾、ピアノ、そろばん、習字…中学校…

「だから、あなたも生きぬいて」大平光代 を読んだ感想

この本は2000年に発売され、260万部を超えるミリオンセラーとなった本だ。著者の大平光代氏の人生が想像もつかないような波瀾万丈で、多くの人の注目の的になった。 内容は、著者の中学時代から、弁護士になるまでを書いたノンフィクションである。多くの弁…

「理系の子」J.ダットンを読んだ感想

堀江貴文氏の「ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた そしたら意外に役立った」でオススメ本として紹介されていたので、読みました。ちなみに書評サイトHONZでもベスト1として選出されているらしい。 中身は、サイエンス・フェアに参…

「闇経済の怪物たち」溝口敦 をよんだ感想

この本は9名のグレービジネスで儲ける人にインタビューした本である。 本によると、グレービジネスとは、胸を張って人に言える仕事ではないが、完全に違法とも言えない商売のことで、言い換えると隙間産業である。らしい。 読んでいる限り、確かに完全な違法…

「空白を満たしなさい」平野啓一郎 を読んだ感想

平野啓一郎氏のことは、新書「私とは何か」を読んで知り、面白かったので小説も読んでみようと思って、「空白を満たしなさい」を読みました。 ストーリーは、死んだ人間が世界各地で生き還るファンタジーで、生と死について考えさせられるものです。 突然よ…

直木賞受賞した朝井リョウ「何者」がとても面白かったので感想を書きます。

私は、子供の頃全く本を読みませんでした。(ここでいう本とは文字だけの本のこと)学校で本を読む時間があったので、そのときだけ読んで、他の時間に本を読むことはほぼありませんでした。漫画は多少読んでましたけど、周りの同級生より、読んでなかったと…

「ニートの歩き方」を読んだ無職のひきこもりが感想を書きます。

昔、「たけしのニッポンのミカタ!」という番組に、ニートという肩書きで京都大学卒の男性が出演していたことを覚えている。番組の最後の方でビートたけしが「働けよバカヤロウ!」と怒っていたのが、とても印象に残っていたからだ。 ネットに動画がないか探…