コミュニケーション

「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社)岸見一郎 古賀史健

100万部をこえるベストセラーになっている本です。フジテレビでドラマ化もされます。(マジか…)www.fujitv.co.jp 気になったところを勝手に引用します。 われわれは過去の経験に「どのような意味を与えるか」によって、自らの生を決定している。人生とは誰…

「夜と霧」V.E.フランクル 池田香代子 を読んだ感想

「夜と霧」がどんな本なのかの説明はいらないと思うので、省きます。知りたい方はググって下さい。 気になった部分を引用させてもらいます。 わたしたちはためらわずに言うことができる。いい人は帰ってこなかった、と。 収容されて数日で、ガス室はおぞまし…

健康的な自殺「自死という生き方」須原一秀

健康な人間が生き方として自死(自殺)を選んだという本です。 著者は2006年4月に、自身の哲学的事業として自死を遂げています。(享年65歳) 私が本を読んだ限りでは、自死した著者はとても幸せそうです。人生に疲れたとか悲観的な理由ではなく、本人の意思で…

本当の自分はどこにいる? 「私とは何か「個人」から「分人」へ」平野啓一郎

この本は著者の分人という考え方について書かれた本です。 よく「本当の自分は~」とか「本当のあいつは~」とか「本当のあの子は~」という表現がコミュニケーションの中でよく現れると思いますが、「本当の自分をどう考えるか」というのがこの本のテーマに…

「反省させると犯罪者になります」岡本茂樹

とてもキャッチーなタイトルなので、中身が薄い本なのではないかと思われそうですが、全く違います。 この本は、安易に犯罪者に反省させることの危険性を説いた本です。 皆さんは、犯罪者に対して謝罪を要求すると思います。殺人、窃盗、薬物、性犯罪などの…

まともな心理学の本「性格のパワー」村上宣寛 のまとめと感想

この本は、認知心理学の研究者である著者が執筆当時(2011年)の最先端の心理学研究の結果をまとめたものである。 ー人の性格に関する本は主観的、非科学的なものが多い。これは真実を記述した本が売れずに、利益を生む本が流通するためである。この本は、可…

「ドキュメント ひきこもり」池上正樹 を読んだひきこもりが感想を書きます。

著者は、15年以上ひきこもりの調査をしているジャーナリストで、「ダイヤモンド・オンライン」で「引きこもりするオトナたち」という連載をされています。 この本は、ひきこもり当事者のことが多く書いてあります。15年以上取材されているので、出会ってきた…

「自殺の心理学」高橋祥友 のまとめと感想

この本は自殺する人・自殺をする可能性のある人の心理を解説したもので、一般の方々に自殺の危険とその予防についての正しい知識を持ってもらうために書かれている。 内容のまとめ (正確なデータはないが)少なく見積もっても自殺未遂者は自殺者の10倍いる …

「頑張って生きるのが嫌な人のための本」海猫沢めろん

軽い気持ちで読み始めた本ですが、内容はかなり重たいものでした。 最近はニートに関する本が増えていて、こんな生き方もあります、無理にサラリーマンとかしなくていいです、低収入でも幸せに生きていけます、とか書いてあリます。 この本も、そのジャンル…

安らかな心を手に入れるための本 「ワルの知恵本」門昌央

この本は2005年のベストセラー本ランキングで10位になった本だそうです。タイトルは「ワル知恵本」となっていますが、ワルい人間になるための本ではありません。むしろ、人間関係に悩んでいて辛い人が、安らかな心を手に入れるための本です。 真面目に生きて…

会話のバイブル「頭がいい人、悪い人の話し方」樋口裕一 を読んだ感想

「頭がいい人、悪い人の話し方」(PHP新書)樋口裕一 この本は、知性のある喋り方、知性を感じられない喋り方について書いた本である。 著者は小学生から社会人までを対象にした小論文・作文の指導をしている。文章指導についてはプロであるが、会話には苦手…

「若者離れ」電通若者研究部 を読んだ感想

この本は、大人達に向けて若者を解説する本です。今の若者を理解していない人に対して、理解してもらうために書かれています。 まず、本では「社会の若者離れ」を指摘しています。若者が思い通りに動いてくれないのは、そもそも、大人達が若者を向いていない…

「弱いつながり」東浩紀 が面白かったので感想を書きます

著者の東浩紀氏を、メディアで時々見かけていて、面白い人だと思っていました。なので、東浩紀氏の本を読んでみたいと思い、代表作である「動物化するポストモダン」を以前読んだことがあります。しかし、かなり難しくてあまりわかりませんでした。 それ以来…