「現代語訳 学問のすすめ」(ちくま新書)福澤諭吉 齋藤孝 を読んだ感想その10

学校に入って勉強する費用は、一年間で百円にすぎない。三年間で三百円の資本を使い、それで一月五十円から七十円の利益を得るというのが、洋学を学ぶ学生の商売である。耳学問だけで役人になるものは、この三百円の資本金も要らないのだから、月給はまるま…

「現代語訳 学問のすすめ」(ちくま新書)福澤諭吉 齋藤孝 を読んだ感想その9

だから、人として自分で衣食住を得るのは何も難しいことではないのだ。これができたからといって、別にいばるほどのことではない。 もちろん、独立して生活するのは、人間にとって重要なことであり、「自分の汗で飯を食え」とは、古人の教えではあるけども、…

雪かきをした。

雪かきをした。 足と腕がやや筋肉痛気味ではあるけれど、まだまだ動けそう。積雪が3日目に突入し、1日目の雪は水を含んで重たくなっている。凍っている部分もあるのでプラスチックのスコップでは歯がたたない。アルミのスコップで立ち向かうものの、アルミが…

「現代語訳 学問のすすめ」(ちくま新書)福澤諭吉 齋藤孝 を読んだ感想その8

人民も政府もそれぞれの役割を果たして仲良くやっているときは申し分ないが、そうではなくなって、政府がその役割を逸脱して暴政を行うこともある。その場合、人民がとるべき行動は以下の3つのみである。 すなわち、信念を曲げて政府にしたがうか、力をもっ…

「失われた名前」(駒草出版)マリーナ・チャップマン 宝木多万紀

サルとともに生きた少女のノンフィクション本です。 あらすじ 主人公のマリーナ・チャップマンは5歳の頃コロンビアのジャングルに置き去りにされました。まわりに人間はいない。木と草と動物だけの世界。 一人で生きていくことのできない少女は、サルのまね…

「現代語訳 学問のすすめ」(ちくま新書)福澤諭吉 齋藤孝 を読んだ感想その7

他人が自分の権理を侵害するのが嫌ならば、自分もまた他人の権理を侵害してはならない。自分が楽しいと思うことは、他人もまたそれを楽しいと思うのだから、他人の楽しみを奪って、自分の楽しみを増すようなことはしてはいけない。他人の物を盗んで、自分の…

「自殺のない社会へ」(有斐閣)澤田康幸 上田路子 松林哲也

第56回日経・経済図書文化賞を受賞した本です。 気になったところを勝手にまとめます。 『今昔物語集』に収められている「御読経の僧が平茸にあたる話」は自殺の経済的インセンティブにかかわる説話になっている。 僧が平茸にあたって亡くなってしまったとこ…

「現代語訳 学問のすすめ」(ちくま新書)福澤諭吉 齋藤孝 を読んだ感想その6

したがって、国民が政府にしたがうのは、政府が作った法を破るのではなく、自分たちが作った法を破るということなのた。その法を破って刑罰を受けるのは、政府に罰せられたのではなく、自分たちで定めた法によって罰せられたのだ。77p これ自体に異論はない…

ぷよぷよでペルシャの組み方を学べる動画

対戦でペルシャを組んでいる動画をまとめました。お手本にどうぞ。 Youtube 1:29:35 右画面 第五回AC版ぷよぷよ通S級リーグ 第12試合「kamestry VS ALF」 24:55 左画面 第五回AC版ぷよぷよ通S級リーグ 第五試合「kamestry VS ざいろ」 32:30 右画面 第五回AC…

美女なりに生きる

美女とはなんだろう 美女とは何かを定義するのは難しい。 主観的な意見が入ってしまうかもしれない。 私のイメージでは、スタイルがよくで、顔が整っていて、多くの人から羨望の眼差しを受けている女性のことだ。 例をあげるとしたら、 桐谷美玲 とか 佐々木…

「道徳感情はなぜ人を誤らせるのか」(洋泉社)官賀江留郎

道徳感情はなぜ人を誤らせるのかというタイトルですが、中身の大半は冤罪事件について書かれています。 正直な感想を言うと、なぜこんなタイトルにしたのか疑問です。 この本はあとがきを含めて525ページありますが、道徳感情が人を誤らせることについて解説…

大学へ行ってよかったと思う

今週のお題「私のタラレバ」 「たられば」とは、事実とは関係がない仮定の話で「してもしかたがない話」という意味で使われています。 あのときああなっていればということはたくさんあります。いろいろあるので、思い出すとなんだか悲しくなってきます…。 …

高校受験の思い出

今はニートの私ですが、中学生の頃は普通に高校受験をしました。 受験したのは、第一志望の公立高校1校と滑り止めの私立高校2校でした。 なぜこの3つの高校を選んだかというと、家から近くて学力がちょうどよかったからです。それ以外の理由は特にありません…

「現代語訳 学問のすすめ」(ちくま新書)福澤諭吉 齋藤孝 を読んだ感想その5

この『学問のすすめ』という本は、もともと民間の読み物、あるいは小学校で使う本として書いたものなので、初編から第二編、第三編のあたりまでは、なるべく簡単な言葉を使い、文章を読みやすくすることを中心に考えていたが、第四編となって、少し文体を変…

「現代語訳 学問のすすめ」(ちくま新書)福澤諭吉 齋藤孝 を読んだ感想その4

たとえば、いまの新聞や、あちこちで出される政府への書状や意見書などもその一例だ。出版についての条例は、非常に厳しいというわけではないのに、新聞を見れば、政府の機嫌を損ねるようなことには全然触れない。それどころか、政府が何かちょっといいこと…