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「裸でも生きる」山口絵理子 を読んだ感想

 著者はバッグを販売する経営者で 「フジサンケイ女性起業家支援プロジェクト2006」最優秀賞受賞、「Young Global Leaders 2008」選出、シュワブ財団「Social Entrepreneur of the Year in Japan 2011」日本代表受賞など数多くの賞を受賞されています。そんな著者の幼少期から経営者になるまでの話をまとめたものがこの本になります。




幼少期の著者はいじめられていました。

家から学校までの道のりが1番好きだった。大好きなピンクの服を着て、大好きな歌を歌いながら。だれにも何も言われずに、のんびり歩いている時間が、私にとっては1番安らげる時間だった。


中学時代は不良になります。

授業をサボってコンビニでお酒を買っては、先輩たちの家で色々面白いことをした。(略)授業をサボるのは日課になり、あるときはパチンコ屋に行ったり、あるときは他校の生徒とケンカしてみたり、あるときは学校の廊下で打ち上げ花火を発射させたりした。

しかし、柔道に出会い更生します。

私は岐阜で行われた全国中学校柔道選手権に出場し、またコケっと二回戦で負けた。悔しくて仕方なかった。(略)高校進学にあたって、私の選択基準はもちろん「柔道の強い高校」だった。


そして大宮工業高校に入学し、超名門「男子」柔道部に入ります。高校最後の全日本ジュニアオリンピックで7位になります。その後、慶應大学総合政策学部に見事合格し、進学します。

大学在学時、開発コンサルタント米州開発銀行で働くことになり、発展途上国に行くことを決意する。行き先はバングラデシュだった。

ここまでが二章のストーリーで、ここからバングラデシュの大学院に通い、バングラデシュの工場でバッグを作り、日本で会社を作ってバッグを売るようになります。


汚職のはびこるこの国で、援助や寄付が、求める人の手に届かない一方、民間セクターは安いものを大量生産している。
 いわゆるフェアトレードと呼ばれる商品を生産している社会の底辺にいる人たちは、悪い品質でも先進国のバイヤーを介して、かわいそうだからという気持ちで消費者に買われ、結果、満足にはほど遠い商品は、使われずにタンスにしまわれている。
 私はそのいずれにも疑問を感じた。




著者は、意味がわからないくらいエネルギッシュで行動力が凄まじいです。熱意・情熱が人一倍に強く、困難があってもめげずに前に進んでいきます。





本の中に出てくるバングラデシュの景色は悲しいものが多かったです。

中でも、少年が車に衝突して倒れているのに助けようとしない警官がいたのはショックでした。

さらに、243ページの「生涯忘れられない光景」の話は読んでいて泣きそうになりました。こんなことがあったのに、バングラデシュで仕事をしようと思える著者のメンタルはいったいどうなっているのか不思議です。





キャリアウーマンを目指す方は読んでいて励まされるのではないでしょうか。とにかく芯の強い女性の本でした。

「裸でも生きる」(講談社➕α文庫)山口絵理子

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