人物

「失われた名前」(駒草出版)マリーナ・チャップマン 宝木多万紀

サルとともに生きた少女のノンフィクション本です。 あらすじ 主人公のマリーナ・チャップマンは5歳の頃コロンビアのジャングルに置き去りにされました。まわりに人間はいない。木と草と動物だけの世界。 一人で生きていくことのできない少女は、サルのまね…

「裸でも生きる」山口絵理子 を読んだ感想

著者はバッグを販売する経営者で 「フジサンケイ女性起業家支援プロジェクト2006」最優秀賞受賞、「Young Global Leaders 2008」選出、シュワブ財団「Social Entrepreneur of the Year in Japan 2011」日本代表受賞など数多くの賞を受賞されています。そんな…

「減速して自由に生きる」 高坂勝

著者は小さなバーを営む経営者で、緑の党の初代共同代表です。脱・経済成長のライフスタイル&ビジネススタイルの提案をしています。本は、緑の党の主張を説明している内容に感じました。なんとなく宗教っぽさを感じました。(宗教が悪いというわけではないで…

「目の見えない人は世界をどう見ているのか」伊藤亜沙

〈見えない〉ことは欠落ではなく、脳の内部に新しい扉が開かれること。 福岡伸一 本の始まりにはこんな言葉が書かれています。 この本は、視覚障害者やその関係者6人に対してインタビューやワークショップ、何気ないおしゃべりから、晴眼者である著者がとら…

ホームレスの本「TOKYO 0円ハウス 0円生活」坂口恭平 を読んだ感想

この本は、東京に住んでいるホームレスを取材した本である。 0円で家を建てて、0円でテレビを見ている。そんな鈴木さんの生活を密着取材している。 鈴木さんは美枝子さんと2人暮らし。著者が取材したとき2人は宴会をしていて、焼酎を飲みながらフライパンで…

「最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常」二宮敦人 を読んだ感想

書評サイトHONZでオススメ本と評価されていたので読みました。本の帯を見ると、全国書店で売り上げ1位続出!と書いてあるので全国的にかなり売れているのだと思います。 読んでみた感想は、評判通り面白かったです。 本は、著者の奥様が藝大生という話から始…

「夜を乗り越える」又吉直樹 を読んだ感想

「火花」で芥川賞を受賞した又吉直樹氏が、幼少期から読んできた数々の本を通して、なぜ本を読むのか、文学の何がおもしろいのか、人間とは何かについて考えた本です。 私は、「火花」を読んでいないので、「火花」に関しては全くわかりませんが、又吉直樹氏…

「想像力なき日本」村上隆 を読んだ感想

本書は、日本人の芸術家で1番の有名人と思われる、村上隆の書いたマネジメント論である。彼は、カイカイキキというアート集団の代表で、国内外で高い評価を得ている。そんな人が、何を考えて作品を創っているか知りたくて、読みました。 まず驚いたのが、カ…

「PLATONIC SEX」 飯島愛 を読んだ感想

本書は、人気タレントだった飯島愛氏の自伝的小説である。100万部以上売れたベストセラーとなっていて、映画、テレビドラマにもなっている。 躾の厳しい家庭で育った飯島愛氏は、毎日のように、習い事に追われていた。学習塾、ピアノ、そろばん、習字…中学校…

「だから、あなたも生きぬいて」大平光代 を読んだ感想

この本は2000年に発売され、260万部を超えるミリオンセラーとなった本だ。著者の大平光代氏の人生が想像もつかないような波瀾万丈で、多くの人の注目の的になった。 内容は、著者の中学時代から、弁護士になるまでを書いたノンフィクションである。多くの弁…