「頑張って生きるのが嫌な人のための本」海猫沢めろん

軽い気持ちで読み始めた本ですが、内容はかなり重たいものでした。


最近はニートに関する本が増えていて、こんな生き方もあります、無理にサラリーマンとかしなくていいです、低収入でも幸せに生きていけます、とか書いてあリます。


この本も、そのジャンルかと思いきや、違いました。





この本は自殺の本です。



友人Kの自殺について、著者が思いを巡らせる内容になっています。



本の中で、


自殺を選ぶのは自由である。


という意見に対して


不利な選択をするという場面に陥っていること自体が、すでに不自由なのではないか


と書いてありました。


これは、考えさせられる意見だと思いました。



不自由な状況で選択した自殺は、自由に選択したものではない。本人は自由に選択したと思っているかもしれないが、周りから見れば、不自由な状況で不利な選択を選ばざるを得なかったように見える。


ただ、本人は自殺によって自由を得ているかもしれません。


不自由な状況から自殺によって自由を得る。


自由を得るための行為が自殺なのだとしたら、私には止める術がありません。


生きている限り不自由から抜け出すことはできないと思います。自由になるには、生をなくすしかない。


はっきりとした答えは出ないですが、自殺を止めるのは無理なのではないかと思ってしまいます。











著者はKのことをひねくれものと言っています。社会に対してよく反発していたそうです。


著者の考察では、Kは以下のように考え方が変わったと言っています。


「俺はお前の思い通りには死なないぞ!」

「むしろ殺されるくらいなら俺のほうから死んでやるよ」



社会からのプレッシャーに対して、逆の反発をしたのではないか、という考察です。



私は友人Kを知りませんので、何とも言いようがないですが、自殺する人はこういう考え方をするのか、と思いました。








不健康なときは、前向きな人がとても鬱陶しいので、同じくらい不健康な人と一緒に過ごしたり、後ろ向きな本を読むのもよい。

「自分らしさ」を探すには、ブログを書けばいい。将来グーグルがパターンを読んで、「あなた、こういう人ですよ」って教えてくれるかもしれない。


この2つの意見は、面白いと思いました。


でも、あまり不健康な人と一緒に過ごしすぎると、抜け出せなくなるかもしれないなぁとも思いました。






本の中で「素直にさみしいと言っていい」と書いてありました。前向きな面と後ろ向きな面、どちらの自分も気にせず出してしまえばいい。それが、人付き合いのコツであると。


私は数年間1人暮らしをしていました。けど、さみしいと思うことがほとんどありませんでした。


友達は多くありませんでしたし、人付き合いを積極的におこなう人間でもなかったので、人と一緒にいる時間よりも1人でいる時間が多かったように思います。


でも、さみしいと思うことがほとんどありませんでした。


本当はさみしいと思っていたけど気付かなかったのか、本当にさみしいと思わなかったのか、わかりません。


素直になると、さみしいと思えるようになるのでしょうか。


さみしいという気持ちがあれば、もう少し私の人生はハリのあるものになってるかもしれません。






コミュニケーションに苦手意識がある人は、数回しかやってないから怖く感じている、と書いてありました。その通りだと思いました。


あと、著者が某バイトを15分で辞めた話は面白かったです。苦手なものに対して立ち向かうのもいいけど、逃げるのもいい、と教えてもらえた気がしました。




この本は文章量が少なくて、読みやすいです。


が、考えさせられる内容なので、読むのに時間がかかりました。





疲れている人に手を差し伸べてくれる本でした。



「頑張って生きるのが嫌な人のための本」(大和書房)海猫沢めろん

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