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「弱いつながり」東浩紀 が面白かったので感想を書きます

著者の東浩紀氏を、メディアで時々見かけていて、面白い人だと思っていました。なので、東浩紀氏の本を読んでみたいと思い、代表作である「動物化するポストモダン」を以前読んだことがあります。しかし、かなり難しくてあまりわかりませんでした。


それ以来、東浩紀氏の本は避けていたのですが、この本が文庫化されたことを知って、思い切って読んでみました。そしたら、面白かった。



この本は、自己啓発本のようにつくった、と書いてある通りに読みやすくて、わかりやすいです。




本の内容を端的に言うと、「環境を変える」ということです。




著者が、様々な所に旅行に行った結果、新しい検索ワードを手に入れて、アウトプットが変わった、という話です。短く書いているので、ぼんやりとしたイメージしかわかないかもしれませんが、しっかりと本を読んでもらえれば、納得がいくと思います。台湾・インド・福島・アウシュヴィッツチェルノブイリ・韓国・バンコクに出かけた著者が、それぞれの場所でいかなる影響を受けたかが、書いてあります。



なぜ環境を変えなければいけないのか?

ネットによって社会は階級を固定化します。所属しているコミュニティのなかの人間関係を強めて、固定化し、抜け出せなくしてしまいます。


グーグルの検索システムはかなり進化していて、自由に検索をしているつもりでも、予測検索によってグーグルが取捨選択した枠組みのなかで検索をおこなっています。技術はますます進化するので、この枠組みはより強固になります。


ネットを使う限り、他者の規定した世界でしかものを考えられない。しかし、ネットから離れることはできない。だとすれば、グーグルが予測できない言葉で検索するしかない。


そのためには、今いる環境から一時的でも抜け出して、新しい環境に身を委ねなければならない。


著者の理論はこうです。

検索ワードは連想から生じるもので、インプットを変えなければならない。いろいろ考えるより、連想が起こる環境そのものを変えてしまうほうが早い。別の場所でグーグルに向かえば、違う言葉で検索する。いままでと違う世界が開ける。


人間は環境の産物なので、自分を変えるには環境を変えるしかない。人間は環境に抵抗することはできない。改変することもできない。ならば環境を変える=移動するしかない。


かけがえのない個人なんて存在しない。あなたは、あなたの環境から予想されるパラメータの集合でしかない。


そして、(自分が求めること)=(環境から自分が求められると予測されること)となったとき、もっともストレスなく、平和に生きることができる。


この矛盾を乗り越える。少なくとも、乗り越えたふりをする。そのためには、環境を意図的に変えることである。


新しい情報を手に入れる必要はない。新しい欲望を手に入れるために旅に出る。



自己啓発本のように読んでも面白いと思いますが、単純な旅行記としても面白いと思います。


オススメです。

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