社会のこと

「限りなく完璧に近い人々」(角川書店)マイケル・ブース 黒田眞知

地球上で最も幸福で、誰よりも信頼できる、成功している人たちが目の前にいたら、どこかしら欠点があるに違いないと、X線にかけてヒビ割れを見つけようとあら探ししたくなるのが人間の性というものだ。それは、私がこの本の全編を通して抑えきれなかったかも…

「自殺のない社会へ」(有斐閣)澤田康幸 上田路子 松林哲也

第56回日経・経済図書文化賞を受賞した本です。 気になったところを勝手にまとめます。 『今昔物語集』に収められている「御読経の僧が平茸にあたる話」は自殺の経済的インセンティブにかかわる説話になっている。 僧が平茸にあたって亡くなってしまったとこ…

「道徳感情はなぜ人を誤らせるのか」(洋泉社)官賀江留郎

道徳感情はなぜ人を誤らせるのかというタイトルですが、中身の大半は冤罪事件について書かれています。 正直な感想を言うと、なぜこんなタイトルにしたのか疑問です。 この本はあとがきを含めて525ページありますが、道徳感情が人を誤らせることについて解説…

「文明としての江戸システム」(講談社学術文庫)鬼頭宏

気になったところを勝手にまとめます。 近世の統治制度を特徴づける反駁体制は、全国的な市場経済のネットワークの存在を前提にして成り立つ制度でもあった。 徳川文明、あるいは文明としての江戸システムは、湿潤な温帯の緑豊かな列島に展開した、土地に依…

世界「比較貧困学」入門(PHP新書)石井光太

とても読みやすくてわかりやすい本でした。 世界には2種類の貧困があります。"絶対貧困"と"相対貧困"です。 絶対貧困とは「1日2.5ドル以下の暮らし」をしていることで、世界で12億人いるとされています。 相対貧困とは「等価可処分所得(1世帯の可処分所得を…

荷物を投げつけた宅配員

少し前、荷物を投げつける宅配員の動画が話題になりました。www.asahi.com 私が初めてこの動画を見たとき、少し笑ってしまいました(笑)。 なぜ笑ったのだろうかと、自分でも不思議に思ったので、少し考えてみました。 私は誰かの荷物を全力で投げつけるこ…

「殺人犯はそこにいる」(新潮社)清水潔

これは"北関東連続幼女誘拐殺人事件"を追ったジャーナリストの本です。 本はとても面白かったです。内容はノンフィクションなのですが、まるで小説を読んでいるかのようなストーリーでした。圧倒されました。 特に、隣接する警察のほとんどは仲が悪い。県境…

「強いられる死」(角川学芸出版)斎藤貴男

この本は、自殺未遂した方や自死遺族の方をインタビューした記事をまとめたものになります。自殺について書かれた本というより、雑誌に書かれた記事を改めてまとめたものという印象でした。 本を読んでいて気づいたのは、私が"経営者が自殺する"ことに対して…

「夜と霧」V.E.フランクル 池田香代子 を読んだ感想

「夜と霧」がどんな本なのかの説明はいらないと思うので、省きます。知りたい方はググって下さい。 気になった部分を引用させてもらいます。 わたしたちはためらわずに言うことができる。いい人は帰ってこなかった、と。 収容されて数日で、ガス室はおぞまし…

「「反原発」の不都合な真実」藤沢数希 のまとめと感想

これは、3.11以降の原発は絶対悪という世論に反論するために書かれた本です。テレビや一部の新聞社による、無闇に煽ったり、人々を怖がらせるといった、感情的な議論を不毛だと感じ、冷静に科学的に考えるためにこの本はつくられています。 まとめると 発電…

「限界集落の真実」山下祐介 のまとめと感想

「限界集落の真実」(ちくま新書)山下祐介 一時期メディアで、「限界集落が危ない」とメディアが声高に叫んでいたのに、最近まったく聞かなくなった印象がありました。 限界集落は、本当のところどうなっているのか、気になったので読みました。 まとめると…

死刑制度に賛成だったけど、反対に変わった

私は、死刑制度に賛成でした。 【人を殺した人】が、社会(檻の中も含む)で生きていることが許せなかったからです。 【人を殺した人】は、法律に基づいた裁判によって裁かれ、懲役もしくは死刑の罰を与えられます。与えられる刑罰は、様々な観点から判別さ…

新幹線が開通すると地域の生活が悪化する?

私はAbemaTVのニュース番組AbemaPrimeが好きで時々観ています。以前番組で、新幹線を地方にも造るべきか否か、という題材で討論をしていました。経済の活性化のために新幹線を開通するべきだ、という意見と、新幹線によって地方の鉄道が潰れてしまうので地域…
















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