血液型で人を判別するのいつまでやるの

本気で信じている人っているのでしょうか。私の周りにも血液型の話をする人がいました。話の種として言っているのか、本気で血液型で性格を判別できると信じているのかわかりませんでした。

それって本気で言ってる?血液型で人を判別できるわけないよね?科学的な根拠はどこにあるの?って聞いたみたいけどそんな度胸はないチキンだしわざわざ話の流れを止めて空気を悪くする気にもならないわけで適当に話合わせて自分の血液型とか親の血液型とかから性格こうだよねとかやっぱり細かいこと気にするからA型だと思ってたとかマイペースだからやっぱりB型だと思ってたとかO型が原因で太ってるとかAB型は稀有な才能をもった天才で二重人格で合理主義だとか親の血液型A型とAB型なのになんでB型で産まれたのだろうかとかホントにどうでもいいわけで科学的根拠のない話で他人をレッテル張りする行為は差別だと思っているわけで私の通っていた大学は工学部だったわけで世間から理系と呼ばれていて科学リテラシー高いだろうと思われているわけですがおそらくそんなものはステレオタイプにすぎないのであって血液型性格診断の話を始めた人間はもちろん工学部に所属する大学生であって話を聞いて合わせている人間も工学部に所属する大学生であって理系という呼ばれ方をするのは甚だ恐縮するだけで百害あって一利なしなのであって私の通っていた大学の偏差値では理系という呼び名はただの飾りにすぎないのであってそもそも数3・Cとか高校で習っていないとか言い出す人間もいるわけであってこういう自分の正直な意見をツイッターやブログで書くときは緊張で手が震えたりとかするのほんとやめてほしいわけであって工学部に通っている大学生という肩書は千差万別玉石混淆のカオスであって科学リテラシーを判別する材料にはならないのであって数3・C習っていないので微分積分よくわからないし行列計算とかまったくできない工学部の大学生とか誠に意味が分からないのであって血液型性格診断の話を始めたのはそいつではなくかなり勉強できるタイプのまともな理系人間なのであって十人十色なわけですが私は話の種として血液型性格診断の話をするのは嫌いじゃないので別にかまいません。




ニセ科学とつきあうために
菊池誠 (大阪大学サイバーメディアセンター)


(C) 菊池誠 2007,2010   
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3 血液型を考える
血液型性格判断については特に説明を要しないでしょう。ただし、これがなぜニセ科学なのかというその理由は改めて確認しておくべきかもしれません。
 血液型性格判断を批判する人の中には、性格がたった四つに分類できるはずはないから、そんなものはニセ科学だと主張する人も多いようです。また、赤血球についている糖鎖の微妙な違いなんてものが性格に影響するはずがないという批判も見かけます。残念ながら、どちらも論理的に誤っています。実のところ、原理的には血液型と性格に関連があってもいいし、性格が大きく四つに分類されてもかまわないのです。血液型性格判断が誤りである理由は、あくまでも血液型から性格が判断できるほどの強い関係は発見されていないからです。性格「判断」に使えない程度の弱い関係はあってもよい。いや、原理的には強い関連があってもよかったのですが、それは心理学者の研究によって否定されたということなのです。とっくに否定されているのに、あたかも科学的事実であるかのように言うのは「ニセ科学」です。
 というわけで、血液型性格判断は、原理的にはあり得たが検証の結果として否定されたもの、ということになります。なお、血液型によって脳内物質の出かたに差があるという説もあるようです。そうなのかもしれません。しかし、だからといってそれが血液型性格判断の根拠になるわけではないことに注意してください。血液型と性格を関連づけるメカニズムの説明にはなるでしょうが、メカニズムがあることとその効果が性格の違いとして顕著に表れるかどうかとはまったく別の問題です。僕たちが知っているのは、仮にその効果があるとしても、性格判断に使えるほど強くはないということです。血液型性格判断など、遊びだからいいじゃないか、という人をよく見かけますが、現実には血液型による就職差別や配属差別なども起きています。お隣の韓国でも最近は血液型性格判断がブームで、激しい B 型バッシングがあったと聞きます。もちろん、仮に血液型と性格のあいだに関連があったとしても、それによる差別はあってはならないことです。まして、血液型性格判断は否定されています。差別につながるものであることは認識しておいてください。