科学・テクノロジー

人工知能は人間を超えるか (角川EPUB選書) 松尾 豊

とても人気らしいので読んでみました。 引用と感想 人工知能が人間を支配するなどという話は笑い話にすぎない。 いまの人工知能は、実力より期待感のほうがはるかに大きくなっている。 実際にできること、これからできそうなこと、これからできるかもしれな…

「微分と積分 微分」kindle版(科学雑誌Newton)

この電子書籍は,2016年5月に発行されたニュートン別冊『微分と積分 増補改訂版』の一部を電子版にしたものです。 微分の基本的な概念を学ぶことができます。 微分積分を発明したニュートンの生涯、放物運動を上方向と横方向に分けることを考えたガリレオの…

「MAKERS」(NHK出版)クリス・アンダーソン 関美和

気になったところをまとめます 昔は発明家とされていたような人間が、今は起業家になる時代に変わった。 ゼロから発明しなくても、他者の成果の上に自分の成果を積み重ねることで、数十年かかることを数ヶ月で成し遂げられる。 特許を取るかわりに設計図をオ…

「爆発的進化論」(新潮新書)更科功

読みやすい本でした。 爬虫類は哺乳類の祖先ではない。ただし爬虫類と哺乳類は、進化的に「兄弟」のような関係で、共通の祖先(初期の有羊膜類)がいた。その共通祖先は、おそらくあごで音を聞いていたと考えられている。 あごで音を聞いていたというのは面…

「歯はみがいてはいけない」(講談社プラスα新書)森昭

気になったところを勝手にまとめます。 歯磨きの本来の目的は、"食べかすをとる"ことではなく、"歯垢をとる"こと。これをplaque control(プラークコントロール)という。 口の清掃状態が悪いと、必ず全身病を引き起こす 「歯」がなくなると寝たきりになる確率…

「日本人の9割が知らない遺伝の真実」安藤寿康

楽天koboで450円引きで買いました。 最近、橘玲氏の「言ってはいけない 残酷すぎる真実」が売れているそうです。(私は読んでいないので詳しくは知りませんが)この本は"遺伝によって多くのことが決められてます"という内容らしいです。この本の根拠になってい…

「フェルマーの最終定理」サイモン・シン 青木薫 を読んだ感想

堀江貴文氏の「ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた そしたら意外に役立った」でオススメされていたので読みました。 私は以前、テレビでフェルマーの最終定理を証明したアンドリュー・ワイルズのドキュメンタリーを見たことがあり…

「99.9%は仮説」竹内薫 を読んだ感想

竹内薫氏はサイエンスライターで、NHKのサイエンスZEROなどに出演されています。サイエンスライターの中で、1番テレビに出ている方だと思います。 本の内容は、思い込み、常識、先入観、固定観念を科学の基本によって無くそう、というものです。科学は仮説に…

まともな心理学の本「性格のパワー」村上宣寛 のまとめと感想

この本は、認知心理学の研究者である著者が執筆当時(2011年)の最先端の心理学研究の結果をまとめたものである。 ー人の性格に関する本は主観的、非科学的なものが多い。これは真実を記述した本が売れずに、利益を生む本が流通するためである。この本は、可…

「10年後、生き残る理系の条件」竹内健 のまとめと感想

この本は、竹内健氏(中央大学教授 半導体メモリ・SSD・コンピュータシステム)の、エンジニア個人がどのように生き残っていくかを書いた本である。 気になった内容をまとめると、 世界で見ると半導体は成長産業である。 製造業では、人件費の高い日本はアジ…

「ゲノム編集とは何か」小林雅一 を読んだ感想

本書は、最近注目されている、クリスパー・キャス9(CRISPR-Cas9)というゲノム編集技術について書いたものである。 ゲノム編集とは、特定の遺伝子をピンポイントに操作することで、(聞き馴染みのある)遺伝子組み換えも、遺伝子の操作を行うが、特定の遺伝…

秒速でわかりやすく放射冷却のしくみを解説します

まず、お風呂場を想像してください。 お風呂場にいる人をA 脱衣所にいる人をB とします。(雑な図1) 雑な図1 扉を開けます。 すると、Aは冷たい空気を浴び、Bは暖かい空気を浴びます。 放射冷却では、これが、A=地球 B=宇宙 になります。 つまり、 暖かい空…

「アリエナイ理科ノ教科書」を読んでみた

ー本書には過激な暴力表現、不謹慎な文言、差別的な記述、偏った思想がふんだんに含まれています。分別のないお子さまの手の届くところには置かないでください。ー 裏表紙には、こんなことが書いてあり、表面では骸骨が笑っている。こんな本はなかなかない。…

「理系の子」J.ダットンを読んだ感想

堀江貴文氏の「ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた そしたら意外に役立った」でオススメ本として紹介されていたので、読みました。ちなみに書評サイトHONZでもベスト1として選出されているらしい。 中身は、サイエンス・フェアに参…