「わかりやすい文章を書く全技術100」(クールメディア出版)大久保進

kindleで99円だったので買ってみました。


参考になった部分を勝手に引用します。

  • 修飾の順序には、「大状況から小状況」と言われるルールがあります。大きな出来事を説明している修飾語を前に、小さな出来事を説明している修飾語を後に。重要な内容を前に、重要でない内容を後ろに。


午前十時から 山手線の上下線で 人身事故の影響で、運転を見合わせている。

人身事故の影響で 午前10時から 山手線の上下線で、運転を見合わせている。



  • 日本語には、「基本的な語順」というのがあります。その語順とは、「いつ」「どこで」「誰が」「誰に」「何を」「どうした」


タクシーに岡山市内で十九日未明歩行者がはねられる事故がありました。

十九日未明、岡山市内で歩行者がタクシーにはねられる事故がありました。



  • 二重否定は肯定表現に直す。


私は確信しているが、不安でないこともない。

私は確信しているが、いくらかは不安だ。

何年も地震が起こっていないからといって、絶対に地震が発生しないわけではない。

何年も地震が起こっていないからといって、地震が発生する可能性はある。



  • 重要な箇所の強調には、「語順を工夫する」


幼いころによく遊んだ公園で昨晩10年ぶりにダイスケと会った

1.幼いころによく遊んだ公園で昨晩10年ぶりに会ったのは、ダイスケだった。
2.昨晩10年ぶりにダイスケと会ったのは、幼いころによく遊んだ公園だった。
3.幼いころによく遊んだ公園で昨晩ダイスケに会ったが、10年ぶりだった。



  • わかりやすい文章を書くには、鍛錬が必要。書き写す、人に見せる、技術を言語化する、繰り返し書く。


あまり納得できないものもありました。

  • 文頭に「副詞」「前置き」を置く。


少し散らかってはいますが、こちらにおかけください。

どうぞ、少し散らかってはいますが、こちらにおかけください。

先日ご要望いただいた件ですが、社内で検討した結果、お応えできないことになりました。

申し訳ありませんが、先日ご要望いただいた件ですが、社内で検討した結果、お応えできないことになりました。


いらないと思います。私は使いません。ただし、これを使わないと不愉快に思われる方がいらっしゃるので、気をつけるという心構えだけは持っています。


  • イメージできるように「数字で示す」


東京大学本郷キャンパスの面積は、約五十四万平米だ。

東京大学本郷キャンパスの面積は、東京ドーム十一個分だ。


どちらもわかりません…。東京ドームの例えをよく見かけますが、あれで納得している人はいるのでしょうか…。いらないですよね…。建物の大きさを表すときは、"端から端まで歩いて何分"の表現がわかりやすいと思います。





ブログの文章を書くときに役立つ技術も多かったので、ブログを書く方は得する本だと思いました。99円なので、かなり安いです。