この本は、私にとって因縁の本です。
高校1年生の頃、この本を手にとって、読んでみて、つまらなくて、文字だけの本を読むことを諦めました。私に読書の挫折を味わわせた本です。
そんな本を今回は改めて読んでみました。
この本は、ドラえもん好きの著者が"ドラえもんという面白い漫画の楽しさを文字だけで伝えよう"というコンセプトで作られています。なので、ドラえもんの知識のない方はこの本を読んでも面白くないと思います。実際、私がそうです。
私はドラえもんの漫画をほとんど読んだことがありません。なので、全く面白さが伝わってきません。そもそも、漫画は絵と一緒になっているから面白いのであって、文字だけで面白さを伝えようとするのは無理があると思います。
著者は"漫画の面白さを文字で伝えるという実験的な試み"という表現をしています。
私から言わせると、実験は失敗です。
今の私にも、当時高校生だった私にも、実験失敗です。
そもそもこの本は、ドラえもんの知識に乏しい人間が読む本ではありません。私にドラえもんの知識はほとんどありません。アニメを多少見たことがある程度で、漫画はほぼ読んだことがなく、映画に至っては1作品も見たことがありません。
こんな人間が「ドラえもん学」を読むということ自体、愚かな行為だったということです。
よって、この本はドラえもんファンが知識を補うための本なのでしょう。
本の内容は、ドラえもんのオリジナル短編1345話、大長編17話をデータベース化したもので、ドラえもんに関する情報をまとめたものになっています。
登場人物の登場作品数、ひみつ道具の登場作品数、掲載誌の作品数、コミック本とアニメの世界進出マップ、長編作品リストなどは表になっていてわかりやすいです。
ドラえもんの誕生から、世界中で有名になるまでの過程が、データとともに書かれています。
ドラえもんファンの方には楽しめる内容でしょう。でも、ドラえもんファンでない方がこの本を読むのはオススメしません。私のように挫折するでしょう。
この本を読むべきなのは
- ドラえもんファン
- ドラえもんの知識を増やしたい
- ドラえもんの内容をおさらいしたい
- ドラえもんに興味がある
以上の方々です。
私はこの中のどれにも当てはまらないので、この本を読むべきではありませんでした。ドラえもんにそれほど興味がありませんでした。
この事実に高校生の時点で気づいていれば、この本は買わなかったのに……。今更言っても遅いですが。
ドラえもんに興味がある方のための本です。
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