「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社)岸見一郎 古賀史健

100万部をこえるベストセラーになっている本です。フジテレビでドラマ化もされます。(マジか…)

www.fujitv.co.jp



気になったところを勝手に引用します。

われわれは過去の経験に「どのような意味を与えるか」によって、自らの生を決定している。人生とは誰かに与えられるものではなく、自ら選択するものであり、自分がどう生きるかを選ぶのは自分なのです。

大切なのはなにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである


これを読んで例のAAを思い出しました。




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まさか、日本でブームになるアドラー心理学をやる夫が先取りしていたとは……!驚きました。(元ネタはスヌーピーの「You play with the cards you're dealt…whatever that means.」らしいです)


あなたが変われないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決断を下しているから

つまり人は、いろいろと不満はあったとしても、「このままのわたし」でいることのほうが楽であり、安心なのです。

悩みを消し去るには、宇宙のなかにただひとりで生きるしかない

私も"無人島で一人で生きていけたら1番幸せなのではないか"と思ったことがあります。食料・安全な住居・ネットの3つが確保できれば、無人島で生きていきたいです。人間関係の悩みから開放されて楽になれると思います。



われわれを苦しめる劣等感は「客観的な事実」ではなく「主観的な解釈」

もしも自慢をする人がいるとすれば、それは劣等感を感じているからにすぎない


私もそう思います。現状に満たされているなら、過去の栄光をひけらかす必要はありません。私も現状に不満があるので、過去の栄光を自慢したくて仕方ありません。というより、人に話せるアイデンティティーがそれしかありません。

不幸であることによって「特別」であろうとし、不幸であるという1点において、人の上に立とうとします。


それしかマウンティングできないからでしょう。それ以外に特別なものがない、それしか武器がないから、使わざるを得ない。

あらゆる人間関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むことーあるいは自分の課題に土足で踏み込まれることーによって引き起こされます。

誰の課題かを見分ける方法はシンプルです。「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのはだれか?」

たしかにわたしは幸福の正体について、深く考えてきた。答えを探し求めてきた。けれども、「自分がどうやって幸福になるか?」については、必ずしも深く考えてこなかった。


この本の私なりの結論としては、「他人のことなんて考えないで(必要なときは見守るだけで)自分の幸せを考えればいい」ということですね。


人間関係に悩む方にはいい本なのかもしれません。