ブログを毎日書く必要なんてない

 私はブログを毎日更新していますが、毎日書く必要なんてないと思います。そもそもブログなどというものは基本的に自己満足であり、誰からも必要とされていない自分の中で勝手に作り出した自己アピールと言う名の妄想なのであって、更新しようがしまいが誰の人生にも影響を及ぼすようなものではなく、ましてや幸福を得られるだとか価値観が変わるだとか生活にハリが出るだとか知識が深まるだとかいった思い込みは単なる勘違いであり、ブログを毎日書くという行為は、かわいい女の子に一目惚れしたうぶな少年の抱いた恋心と認識されるべきである。


 片思いにもかかわらず女の子のことが気になってしまい頭から離れない。毎晩毎晩女の子のことを考えてしまう。相手はこちらのことをどう思っているのだろうか。こちらの想いに気づいてくれているのだろうか。もしかして嫌われているのではないだろうか。抑えきれなくなった想いを解き放つためブログと言う名のラブレターを書き連ねていく。しかし、気持ちが溢れているとはいっても大量のラブレターを毎日書くほどではない。毎日書いていればやがて書く行為そのものが負担となり、気持ちは落ち着いていく、離れていく。


 それなのにわざわざ"毎日書く"などという自分ルールを設けて無駄な精神的負担を課すようなことは誰も望んでいないし、傍(はた)から見れば噴飯(ふんぱん)してしまうかのような自慰行為なのである。にもかかわらず毎日ブログを書き続けているような人間は、相当妄想力に長けた性欲モンスターか、支配欲と独占欲にまみれた自己中心的人間か、自己陶酔が行き着くところまで行き着いてしまった変態ナルシスト以外存在し得ない


 まともな人間ならばこの事実にいち早く気づき、倒錯(とうさく)した精神状態を改善するための行動を始めるはずなのだが、毎日ブログを書くような人間は自らが作り上げた檻(おり)をあたかも社会的役割であるかのごとく錯覚し、むしろモチベーションの糧(かて)であるかのように扱い、このルールによって私は成長できているなどと思い込む。


 この妄想が一人で自己完結してしまえば良いのだが、妄想が文章として具現化し、インターネットという無制限にアクセス可能な特殊な場所に置かれている限り、この微睡み(まどろみ)に魅せられてしまう他者が一定数存在する。

 これは妄想が妄想を引きつけ妄想を発展させていくというどうしようもないカオスであり、何処かで止めなければならない。






そんなことを考えている私ですが、可能な限り、ブログは毎日更新して行きます。



ブログやっほい🙌