「フェルマーの最終定理」サイモン・シン 青木薫 を読んだ感想

堀江貴文氏の「ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた そしたら意外に役立った」でオススメされていたので読みました。





私は以前、テレビでフェルマーの最終定理を証明したアンドリュー・ワイルズのドキュメンタリーを見たことがあります(確かNHKでした)。その時のドキュメンタリーの内容とほぼ同じだったので、私はこの本を読む必要がなかったかもしれません。




この本を読むべきなのは、


  • 学問としての数学に興味がある人
  • 数学者の人生を知りたい人
  • 定理を証明するとはどういうことなのか知りたい人


のような方々です。





逆に読むべきではないのは、


  • 数学が嫌いな人
  • 図形が嫌いな人
  • 数字が嫌いな人
  • ノンフィクションが好きではない人
  • エウクレイデスって何のお菓子?と聞いてしまう人
  • 谷村・志村予想を証明するのは簡単だと言う人
  • NHKのドキュメンタリーを見たことがある人


のような方々です。





本には数学による証明が数ヶ所でてくるので、数学がダメな人は読んでいて辛くなると思います。



さらに、数学アレルギーではない人も読んでいるだけで理解するのは難しいと思うので、近くに紙とペンを置いておいて証明を書き起こす必要があると思います。読むだけではなく、書き起こしてみると理解しやすくなると思います。



正直、私はあまり理解できませんでした。紙とペンを用意しておけばよかったと後から後悔しました。



一応読むだけでも流れはわかると思いますが、この本の内容をきちんと理解しようと思われる方は、書き起こすことをオススメします。




ただ、数学を理解しなくてもこの本は面白いです(数学アレルギーの方はたぶん無理です)。アンドリュー・ワイルズがどのようにしてフェルマーの最終定理を証明するに至ったか、フェルマーの最終定理を数学者達はなぜ解くことができなかったのか、過去の数学者達の歴史から紐解いていくのがこの本です。





数学アレルギーでない方は読む価値があると思いました。大学で数学を学ばれる方は必読書です。



"やったよ! 見つけたんだ"



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