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「99.9%は仮説」竹内薫 を読んだ感想


竹内薫氏はサイエンスライターで、NHKサイエンスZEROなどに出演されています。サイエンスライターの中で、1番テレビに出ている方だと思います。


本の内容は、思い込み、常識、先入観、固定観念を科学の基本によって無くそう、というものです。科学は仮説によって成り立っている。世の中を動かしているものは、すべて仮説である。科学の基本を学ぶことで、あなたの頭は柔らかくなる。



要するに「科学の基本を学んで賢くなろう」ということでしょう。





本は初めに、飛行機の話から始まります。


実は、飛行機が飛ぶ仕組みはよくわかっていません。


【飛行機の飛ぶ仕組みはベルヌーイの定理によって証明できる】こういったものが、子供向けの解説書などに、わかりやすい説明として載っています。一見この証明は正しく見えます。(ベルヌーイの定理は本書で図を用いてわかりやすく説明してあります。)


しかし、厳密には正しくなく、ベルヌーイの定理だけで空を飛ぶ証明をすることはできません。


つまり「飛行機が空を飛ぶ」のは経験則による推測にすぎず、仮説である。ということです。


肝心の部分はよくわからない。でも、飛んでるからOK。


工学とは、試行錯誤と経験がものを言う世界なので、原理を徹底的に追求するとだれも完璧な説明ができないものである。らしい。



試行錯誤と経験によってうまくいくことと、その科学的根拠が完璧にわかっていることは、別である。という指摘です。



古い仮説を倒すことができるのは、その古い仮説の存在に気づいて、そのうえで新しい仮説を考えることができる人だけ。







全体を通して読んだ感想は「自己啓発本の皮をかぶった科学の雑学本」という印象でした。



私は、自己啓発本が好きではないので、科学の雑学本として読むことができて良かったです。自己啓発本の要素も強いですが、それをおぎなう程の雑学のエッセンスが詰まっていました。



ガリレオ・ガリレイコペルニクス帰納法演繹法エーテル、土地の値段は絶対に下がらない、ミリカンの実験、ロボトミー手術、テレビの忠臣蔵相対性理論、共約不可能性……などなどとても興味深い話ばかりで、面白かったです。



普通の自己啓発本は、本人の生き方、本人の考え方、本人のやりたいことが書かれていたりして、うんざりすることが多いです。



しかしこの本は、「過去の出来事をふまえると」発想の転換は大事だよ、と書いてあるので、納得ができて知識も身につく良書だと思いました。



最後のあとがきに書かれていた内容を真剣に考えていたら、かなり頭が疲れました……。



自己啓発本・科学の雑学本として両方使える本だと思いました。



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