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「パンダ外交」家永真幸 のまとめと感想

中国の限られた地帯にのみ生息するパンダ。そんなパンダが、世界に発見され、他国に贈られ、冷戦に巻き込まれ、日本にやってきて、外貨を稼ぐという本である。中国近現代史の研究者である著者が、パンダを通して中国の外交戦略について解説する。




気になったところをまとめると


1937年に、初めて生きた状態でパンダがアメリカに渡米し、パンダブームが始まった。


1939年を境に中国国外へのパンダのもちだしが禁止になり、やがて外交カードに変化した。


1941年に中国からアメリカに(国際的なプロパガンダとして)パンダが贈られた。


冷戦で対立していたイギリスとソ連が協力して、パンダのお見合いを実行した。


1972年〜80年の間に、アメリカ、日本、フランス、イギリス、メキシコ、スペイン、北朝鮮、西ドイツに対し、計16頭のパンダを贈っている。これは、中華人民共和国との国交樹立及び中華民国との断交に積極的な姿勢を示した見返りである。


日本におけるパンダ文化は、戦後にビジネス、ファッションなどの観点から自然に醸成された。さらに、これを中国がうまく外交に利用した。


ワシントン条約によって動物の輸出入が厳しく制限される中で、パンダを日本へ輸入するためには研究目的での長期レンタルという手段をとるしかなくなった。


中国にとってパンダはビジネスであると同時に外交政策である。


国際社会が「パンダをどう見ているか」を的確に把握してきたからこそ、中国はパンダ外交を効果的に展開できている。







パンダ、パンダ、パンダ。パンダがいっぱいの本でした。私もパンダは好きです。愛くるしい表情とゆったりとした動きで和ませてくれます。白と黒のシンプルな模様で、可愛らしいです。(実物は汚いという話も聞きますが……)




本は読みやすかったです。



パンダが発見されてから、外交カードになるまでの経緯が丁寧に書かれていて、中国と世界とパンダの関係がよくわかります。著者のパンダ好きが伝わってきました。



パンダは世界的に人気の生き物で、WWF(世界自然保護基金)の正式なロゴマークにも使われています。これは、資金調達のシンボルとしてパンダが最適という判断が下されたからだそうです。パンダの人気は世界的なもののようです。



私はパンダを見たことがないので、動物園でいつか見てみたいです。



パンダの歴史を学べる本でした。




「パンダ外交」(メディアファクトリー新書)家永真幸

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