「道徳感情はなぜ人を誤らせるのか」(洋泉社)官賀江留郎

道徳感情はなぜ人を誤らせるのかというタイトルですが、中身の大半は冤罪事件について書かれています。 正直な感想を言うと、なぜこんなタイトルにしたのか疑問です。 この本はあとがきを含めて525ページありますが、道徳感情が人を誤らせることについて解説…

「現代語訳 学問のすすめ」(ちくま新書)福澤諭吉 齋藤孝 を読んだ感想その5

この『学問のすすめ』という本は、もともと民間の読み物、あるいは小学校で使う本として書いたものなので、初編から第二編、第三編のあたりまでは、なるべく簡単な言葉を使い、文章を読みやすくすることを中心に考えていたが、第四編となって、少し文体を変…

「現代語訳 学問のすすめ」(ちくま新書)福澤諭吉 齋藤孝 を読んだ感想その4

たとえば、いまの新聞や、あちこちで出される政府への書状や意見書などもその一例だ。出版についての条例は、非常に厳しいというわけではないのに、新聞を見れば、政府の機嫌を損ねるようなことには全然触れない。それどころか、政府が何かちょっといいこと…

「現代語訳 学問のすすめ」(ちくま新書)福澤諭吉 齋藤孝 を読んだ感想その3

一般的に、アメリカ、ヨーロッパの諸国は、豊かで強く、アジアとアフリカの諸国は貧しくて弱い。この貧富、強弱は国の現実のあり方であって、もちろん同じというわけにはいかない。なのに、ここで自分の国が豊かで強いからといって、貧しく弱い国に対して無…

「現代語訳 学問のすすめ」(ちくま新書)福澤諭吉 齋藤孝 を読んだ感想その2

殿様の物好きで建築をしたり、役人の勝手で必要もないことをやったりする。無駄に金を使って必要な金が不足したなら、いろいろ理由をつけて年貢を増やし、これを「御国恩に報いる」と言ったりしていた。(略)たしかに、このように心配もなく生活しているの…

「現代語訳 学問のすすめ」(ちくま新書)福澤諭吉 齋藤孝 を読んだ感想その1

この本は有名な学問のすすめを現代語訳したものです。 訳者は、人間の能力を遥かに超えた早さで本を出版されていることで有名な齋藤孝先生です。テレビでもよく見かけます。 齋藤孝先生のことはきらいではないですし、実際にこの本を執筆されていなくてもか…

「文明としての江戸システム」(講談社学術文庫)鬼頭宏

気になったところを勝手にまとめます。 近世の統治制度を特徴づける反駁体制は、全国的な市場経済のネットワークの存在を前提にして成り立つ制度でもあった。 徳川文明、あるいは文明としての江戸システムは、湿潤な温帯の緑豊かな列島に展開した、土地に依…

「空想世界構築教典 増補改訂完全版」(洋泉社)宮永忠将

分厚い…!約600ページあります。 この本はファンタジーの辞書です。ファンタジーについての基礎知識を学ぶことができます。 本の目次序章 トールキンの世界構築の章第1章 空想世界の骨組み 第2章 物語の舞台の決定 第3章 宗教・神話の決定 第4章 国家・政治…

「爆発的進化論」(新潮新書)更科功

読みやすい本でした。 爬虫類は哺乳類の祖先ではない。ただし爬虫類と哺乳類は、進化的に「兄弟」のような関係で、共通の祖先(初期の有羊膜類)がいた。その共通祖先は、おそらくあごで音を聞いていたと考えられている。 あごで音を聞いていたというのは面…

「自殺の歴史社会学」(青弓社)貞包英之 元森絵理子 野上元

気になったところを勝手にまとめます。 1900年の初め頃「厭世」という曖昧だが本人の内在的な意思を原因とみられる自殺が、藤村操の模倣という枠を離れ、急増していった。 50年代には「病苦」を抜き、一時的ではあるが「厭世」は自殺動機の1位にまで上り詰め…

「誰も調べなかった日本文化史」(ちくま文庫)パオロマッツァリーノ

気になったところを勝手にまとめます。 もしその人に誠意があるならば、「誠意があるか。」と問うことは、その人に対して非礼である。 もしその人に誠意がないならば、「誠意があるか。」と問うことは、その人に対して全く無意味である。 自分に対して土下座…

忙しい人のための「ゲンロン4」東浩紀

「ゲンロン4」は分量が多いので、短くまとめてみました。 リベラルは再起動するのか院外の戦いを選挙で院内へ持ち込む政治家は時間をかけて育てるもの政策ではなく人で選ぶ 批評という病病を抱えたこの国では、批評という病に罹っている人こそ正確な洞察を持…

「歯はみがいてはいけない」(講談社プラスα新書)森昭

気になったところを勝手にまとめます。 歯磨きの本来の目的は、"食べかすをとる"ことではなく、"歯垢をとる"こと。これをplaque control(プラークコントロール)という。 口の清掃状態が悪いと、必ず全身病を引き起こす 「歯」がなくなると寝たきりになる確率…

「死にカタログ」(大和書房)寄藤文平

様々な死について書かれた本です。 "死のカタチ""死のタイミング""死のものがたり"など、世の中には様々な死があることがわかります。 重たい内容ではなく、著者のブロックのような絵で、穏やかに死が描かれています。 どうして、みんなそうなんだろうか。テ…

世界「比較貧困学」入門(PHP新書)石井光太

とても読みやすくてわかりやすい本でした。 世界には2種類の貧困があります。"絶対貧困"と"相対貧困"です。 絶対貧困とは「1日2.5ドル以下の暮らし」をしていることで、世界で12億人いるとされています。 相対貧困とは「等価可処分所得(1世帯の可処分所得を…

「僕たちのゲーム史」(星海社新書)さやわか

スーパーマリオはアクションゲームではない 第一章からおもしろいタイトルがつけられています。著者によるとスーパーマリオはアクションゲームではなく、アドベンチャーゲームだそうです。実際、付属しているマニュアルにもファンタスティックアドベンチャー…

「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社)岸見一郎 古賀史健

100万部をこえるベストセラーになっている本です。フジテレビでドラマ化もされます。(マジか…)www.fujitv.co.jp 気になったところを勝手に引用します。 われわれは過去の経験に「どのような意味を与えるか」によって、自らの生を決定している。人生とは誰…

「殺人犯はそこにいる」(新潮社)清水潔

これは"北関東連続幼女誘拐殺人事件"を追ったジャーナリストの本です。 本はとても面白かったです。内容はノンフィクションなのですが、まるで小説を読んでいるかのようなストーリーでした。圧倒されました。 特に、隣接する警察のほとんどは仲が悪い。県境…

「強いられる死」(角川学芸出版)斎藤貴男

この本は、自殺未遂した方や自死遺族の方をインタビューした記事をまとめたものになります。自殺について書かれた本というより、雑誌に書かれた記事を改めてまとめたものという印象でした。 本を読んでいて気づいたのは、私が"経営者が自殺する"ことに対して…

「つくられる偽りの記憶」(化学同人)越智啓太

おもしろい本でした。人がフォールスメモリー(偽りの記憶)をつくり出す現象を、様々な心理学の実験から論じた内容でした。 気になったところを勝手に引用します。 アメリカのイノセンスプロジェクトという、"DNA鑑定を行って真犯人を確かめる調査"によると、…

2016年にブログに書いた本を適当にまとめる

2016年の終わりに、読んだ本を適当にまとめてみようと思います。 gowalk.hatenablog.com 「ニートの歩き方」(技術評論社)pha はブログで最初に紹介した本になります。京都大学へ進学しても、ニートになる人もいる。生きづらさを感じている人を励ましてくれ…

「美の構成学 バウハウスからフラクタルまで」(中公文庫)三井秀樹

著者は大学で「構成学」を教えている先生です。 「構成学」とは、あまねく造形に共通する原理で、ファッションセンス、インテリアコーディネートなど、身近な生活の美の基準を説く研究領域のことらしいです。 気になったところを勝手にまとめます。 ヨハネス…

「わかりやすい文章を書く全技術100」(クールメディア出版)大久保進

kindleで99円だったので買ってみました。 参考になった部分を勝手に引用します。 修飾の順序には、「大状況から小状況」と言われるルールがあります。大きな出来事を説明している修飾語を前に、小さな出来事を説明している修飾語を後に。重要な内容を前に、…

「日本人の9割が知らない遺伝の真実」安藤寿康

楽天koboで450円引きで買いました。 最近、橘玲氏の「言ってはいけない 残酷すぎる真実」が売れているそうです。(私は読んでいないので詳しくは知りませんが)この本は"遺伝によって多くのことが決められてます"という内容らしいです。この本の根拠になってい…

「夜と霧」V.E.フランクル 池田香代子 を読んだ感想

「夜と霧」がどんな本なのかの説明はいらないと思うので、省きます。知りたい方はググって下さい。 気になった部分を引用させてもらいます。 わたしたちはためらわずに言うことができる。いい人は帰ってこなかった、と。 収容されて数日で、ガス室はおぞまし…

パソコンで電子書籍を読むのはきびしい

このまえ楽天koboで初めて電子書籍を買ったので、家にあるデスクトップPCで読んでみました。 1分で諦めました……。 読みにくい こんなに読みにくいとは思いませんでした。本の位置を変えられないことがこんなにつらいなんて……。電子書籍を読まれるときはデス…

「裸でも生きる」山口絵理子 を読んだ感想

著者はバッグを販売する経営者で 「フジサンケイ女性起業家支援プロジェクト2006」最優秀賞受賞、「Young Global Leaders 2008」選出、シュワブ財団「Social Entrepreneur of the Year in Japan 2011」日本代表受賞など数多くの賞を受賞されています。そんな…

「減速して自由に生きる」 高坂勝

著者は小さなバーを営む経営者で、緑の党の初代共同代表です。脱・経済成長のライフスタイル&ビジネススタイルの提案をしています。本は、緑の党の主張を説明している内容に感じました。なんとなく宗教っぽさを感じました。(宗教が悪いというわけではないで…

「だまされない女のつくり方」藤本シゲユキ

たまにはこんな本も読んでみました。 著者は、だまされない女のつくり方というサイトを運営していて、月間アクセス数100万PVを突破したそうです。(自然流入でそうなったのかお金で買ったのかは分かりません) 17〜29歳までギタリストをしていて活動していた…

大学生が読むべき本8冊+約30冊

私が大学時代に読んでためになった本を紹介します。ただし、これらの本を読んだからといって人生が良くなるとは限りません。私が身を持って体現しております。ご了承下さい(_ _) 気になった本があれば是非アフィリエイトを踏んで買って読んでいただければと…
















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