「人生に生きる価値はない」(新潮文庫)中島義道

引用と感想 職場における人間関係で悩む人でも、気の置けない友人の二人や三人はいるであろう。それさえいない人、世の中の誰ともうまくやって行けない人は、むしろ「才能」なのだから、それを伸ばすべきではないか。普遍的に人が嫌いなら、懸命に一人で生活…

「微分と積分 微分」kindle版(科学雑誌Newton)

この電子書籍は,2016年5月に発行されたニュートン別冊『微分と積分 増補改訂版』の一部を電子版にしたものです。 微分の基本的な概念を学ぶことができます。 微分積分を発明したニュートンの生涯、放物運動を上方向と横方向に分けることを考えたガリレオの…

「ニートがひらく幸福社会ニッポン」(明石書店)二神能基

面白かったです。 著者は、ニュースタート事務局というニート支援のNPO法人の代表です。この本は活動の中で出会ってきた若者の姿をまとめたものです。 まとめと感想 上昇志向も物欲もないニートこそが、21世紀に順応した進化した価値観を持っている。ニート…

「現代語訳 般若心経」(ちくま新書)玄侑宗久

ちなみに日本では、「般若」というとあの角の生えたお面を想いだす方も多いかと思うが、あれは女性の嫉妬の究極を表したお面で智慧とは何の関係もない。ただあのお面を得意とした彫り師が般若坊という名前であったため、「般若のお面」と呼ばれたに過ぎない…

「MAKERS」(NHK出版)クリス・アンダーソン 関美和

気になったところをまとめます 昔は発明家とされていたような人間が、今は起業家になる時代に変わった。 ゼロから発明しなくても、他者の成果の上に自分の成果を積み重ねることで、数十年かかることを数ヶ月で成し遂げられる。 特許を取るかわりに設計図をオ…

「現代語訳 学問のすすめ」(ちくま新書)福澤諭吉 齋藤孝 を読んだ感想その17

人間が世の中を渡っていくようすを見てみると、自分で思っているよりも案外悪いことをし、自分で思っているよりも案外愚かなことをし、自分で目指しているよりも案外成功しないものである。176p ネガティブのすすめ これくらいの心構えで生きていくほうが楽…

「夜は短し歩けよ乙女」(角川文庫)森見登美彦

Kindleでセールをしていたので買いました。アニメ化されるということで、今話題になっているようです。 あらすじ 後輩である少女に恋をしている「私」は、彼女という城の外堀を埋めるべく日々彼女を追い掛け、なるべくその目に留まろうとしている。しかしそ…

パソコン工房でパソコンを買った

パソコン工房でパソコンを買いました。 商品名 STYLE-M022-i7-RNR OS Windows 10 Home 64ビット CPU インテル(R) Core i7-7700 プロセッサー (3.6-4.2GHz/4コア/8スレッド/8MBキャッシュ/TDP65W) メインメモリ DDR4-2400 8GB×1(計8GB) SSD 240GB 2.5インチ S…

「現代語訳 学問のすすめ」(ちくま新書)福澤諭吉 齋藤孝 を読んだ感想その16

元来、人間の本性というものは付き合いを好むものだが、習慣によっては、かえってこれを嫌うようにもなる。世に奇人変人として、わざわざ辺鄙なところに住んで、世の中との交際を避ける者がいる。これを隠者という。あるいは、真の隠者ではなくても、世間の…

「限りなく完璧に近い人々」(角川書店)マイケル・ブース 黒田眞知

地球上で最も幸福で、誰よりも信頼できる、成功している人たちが目の前にいたら、どこかしら欠点があるに違いないと、X線にかけてヒビ割れを見つけようとあら探ししたくなるのが人間の性というものだ。それは、私がこの本の全編を通して抑えきれなかったかも…

「現代語訳 学問のすすめ」(ちくま新書)福澤諭吉 齋藤孝 を読んだ感想その15

また、誹謗と批判とは、非常に区別しがたい。他人に難癖をつけるのを、誹謗と言い、他人の迷いを晴らし、自分が正しいと思っていることを主張するのが批判ということになってはいる。164p これですね。 https://togetter.com/li/958541 しかし、絶対の真実が…

「現代語訳 学問のすすめ」(ちくま新書)福澤諭吉 齋藤孝 を読んだ感想その14

なお、このほかに、本を読まなくてはならない。本を書かなくてはならない。人と議論しなくてはならない。人に向かって、自分の考えを説明しなくてはならない。これらの方法を使い尽くして、はじめて学問をやっている人といえるのだ。 すなわち、観察し、推理…

「現代語訳 学問のすすめ」(ちくま新書)福澤諭吉 齋藤孝 を読んだ感想その13

演説をすると、その内容の重要さはひとまずおき、口頭でしゃべるということ自体に、おのずからおもしろみが出てくる。たとえば、文章にすればたいして意味がないようなものでも、口で言葉にすれば、理解もしやすく、人の心を動かすものがあるのだ。古今に高…

「現代語訳 学問のすすめ」(ちくま新書)福澤諭吉 齋藤孝 を読んだ感想その12

生計を立てるのが困難である、とは言っても、よくよく一家のことを考えれば、早く金を稼いで小さなところで満足するよりも、苦労して倹約し、大成するときを待ったほうがよいのだ。 学問をするならおおいに学問をするべきである。農民ならば、大農民になれ。…

「現代語訳 学問のすすめ」(ちくま新書)福澤諭吉 齋藤孝 を読んだ感想その11

むかしは、世の中の物事は古いしきたりに縛られて、志のある人間であっても、望みに値する目的がなかった。しかし、いまは違う。古い制限が一掃されてからは、まるで学者のために新世界が開かれたかのように、日本中で活躍の場にならないところはない。農民…